Indiaインドは、世界にあるマングローブ林の約2.8%の面積を保有していましたが、沿岸開発や一部劣化によって失われています。このプロジェクトでは、天然のマングローブ林が存在しなかったインド西部・グジャラート州の河口で植林活動を行っています。

マングローブ植林活動レポート

植林したマングローブの様子

ヴァドガム村 ヒルギダマシ

ヴァドガム村 ヒルギダマシ

ヴァドガム村 ヒルギダマシ

ヴァドガム村 ヒルギダマシ

ヴァドガム村 ヒルギダマシ

インドでは、2009年からNGO「国際マングローブ生態系協会(ISME)」が、現地NGO「Daheda Sangh」ともに、インドマングローブ協会の協力を得ながら、ヴァドガム村の住民のみなさんとともに植林事業を進めています。多くの住民が農業で生計を立てているこの地域で、マングローブ植林を実施する目的は、「農地に浸入する海水を軽減すること」、「波を弱めて海岸が削られるのを防ぐこと」、「乾季に家畜への飼料を供給すること」などです。

マングローブ植林活動状況

2017年度は、前年度に引き続きグジャラート州のサバルマティ川河口の泥干潟で、ヴァドガム村のみなさんと植林を行いました。2015年7月に発生した洪水などによって失われたマングローブを取り戻すため、当初の計画を超える110ヘクタールの植林を行いました。
主に植えたのは、降雨量が極端に少ない環境でも生育できるヒルギダマシです。また、マングローブの種類の多様性を確保するために、オヒルギやフタバナヒルギの植林も行いました。1ヘクタールあたり1万本のマングローブを植える計画ですが、洪水によって種が流されてしまうことを考慮して、1カ所に3粒ずつまくことにしました。
主にヒルギダマシの種を直接まく方法を採用しましたが、補植用に育てたポット苗木の移植も行いました。本来、種の採取や植林の最盛期は8月と9月の前半ですが、異常降雨の影響を避けるため、種の採取や植林の時期を9月後半から10月はじめに遅らせました。


川の流れの変化による浸食に耐えている苗木


流されてきた土で、奥が高く手前が低くなりました


ヒルギダマシが流されてできたスペースにポット苗を補植します

植林地の様子

2017年の植林面積は110ヘクタール。1ヘクタールあたり1万ある穴に3つの種をまきましたので、植えた種の数は合計で330万にのぼります。ポット苗は採種時期の遅れの影響もある中、3万ポットを生産しました。
2018年1月、グジャラート州の環境分野を統括しているGujarat Ecology Commission(GEC)が、世界銀行などの支援を受け、沿岸域の管理に関するワークショップを開催しました。ISMEの担当者も講演者として参加し、グジャラート州でのマングローブ植林活動などについて紹介しました。


たくさんの芽生えた実生苗


植林地へ向かう様子


ワークショップの様子

今後の活動予定

ここ3~4年は、予想を超える大雨と洪水が発生し、マングローブの植林地が流されたり、流れてきた土で苗木が埋まったりしました。そんな状況の中でも、ヴァドガム村のみなさんは、この植林活動への協力を続けてくださっています。2018年度も、引き続きヴァドガム村のみなさんと、サバルマティ川河口付近で70ヘクタールを目標に植林を行う予定です。