Indonesia1万7,500を超える島々から成るインドネシアにおいては、海岸線の浸食を受けやすいジャワ島北部の沿岸部で植林活動を行っています。植林開始から17年が経過し、マングローブの林は広がっています。今後は育ててきたマングローブを村人たちが守り育てていく保全活動にも力を入れていきます。

マングローブ植林活動レポート

植林したマングローブの様子

パティ ケルトムリョ村
ヒルギダマシ

パティ ケルトムリョ村
ヒルギダマシ

パティ ケルトムリョ村
ヒルギダマシ

パティ ケルトムリョ村
ヒルギダマシ

ペマラン
ヤエヤマヒルギ

ペマラン
ヤエヤマヒルギ

インドネシアでは1999年よりNGOオイスカが地元の自治体や住民のみなさんと連携しながらマングローブ植林活動を進めてきました。劣化するマングローブ林を再生し、海岸浸食から人々の生活を守ることを主な目的としています。

マングローブ植林活動状況

2017年度の活動は8つの地域で実施しました。ジャワ島中央部北岸のジェパラでは、2018年1月に15ヘクタールの植林活動を行いました。植えたマングローブの、同年3月時点での生存率は、90%と高い数値が確認されました。
ジェパラの南東に位置するパティでは、2つの村の植林地にヤエヤマヒルギを15ヘクタール植えました。長年の経験を活かして、雨期で波が低い12月に植林を行いました。
ジェパラの西に位置するブレベスでは、2015年から植林してきた場所のモニタリングおよび評価をしたところ、植林したヒルギに加え、自然発芽や活着したヒルギダマシやハマザクロの樹種に覆われて、多様性のある森に成長しつつあります。これに伴い、ブレベスでは周辺の植林グループが見学に来るほど、エコツーリズムが盛んになっています。


植林したばかりの苗木が竹の支柱のおかげでしっかりと成長している


植林から3カ月で、3~4枚の葉がつき始めた


植林から2年後、多様な生物が棲む森が生まれつつあります

植林地の様子

ジャワ島中央部北岸のペマランでは、植林地のあるコマル川河口付近の水質が明らかに良化しています。おかげで、周辺で水揚げされるミルクフィッシュ(サバヒー)の漁獲高が、3年で倍近くに増加しました。
パティでは、マングローブの保全のため、苗床作りを行っています。また、通常植えているアビシニアやヤエヤマヒルギだけではなく、このあたりでは珍しい樹種も育苗しています。マングローブの多様性が向上することで、環境教育の場としての機能も期待できます。
ジェパラのJambu村では、2017年12月に地域住民、現地の高等専門学生に加え、日本から来た高校生たちが参加して植林活動が行われ、120人で2000本のマングローブを植えました。


水揚げされた大量のミルクフィッシュ


苗場で多くの種類のマングローブを育てている


日本の高校生たちも参加して、植林活動が行われた

今後の活動予定

2018年度は、5カ年計画にある目標植林面積の達成を目指して、59ヘクタールの植林を行う予定です。また、コーディネーターによるサポートのもと、マングローブ林のさらなる広がりを目指して、技術支援や住民への啓蒙活動を併せて実施していきます。