Indonesia1万7,500を超える島々から成るインドネシアにおいては、海岸線の浸食を受けやすいジャワ島北部の沿岸部で植林活動を行っています。これまでの植林活動により、マングローブの林は広がっています。今後は育ててきたマングローブを村人たちが守り育てていく保全活動にも力を入れていきます。

マングローブ植林活動レポート

植林したマングローブの様子

パティ ケルトムリョ村
ヒルギダマシ

パティ ケルトムリョ村
ヒルギダマシ

パティ ケルトムリョ村
ヒルギダマシ

パティ ケルトムリョ村
ヒルギダマシ

ペマラン
ヤエヤマヒルギ

ペマラン
ヤエヤマヒルギ

インドネシアでは1999年よりNGOオイスカが地元の自治体や住民のみなさんと連携しながらマングローブ植林活動を進めてきました。劣化するマングローブ林を再生し、海岸浸食から人々の生活を守ることを主な目的としています。

マングローブ植林活動状況

新型コロナウイルスの影響で移動制限がかけられる中、2020年度の植林活動は7つの地域で実施しました。ジャワ島の西ジャワ州にあるインドラマユでは、16.6ヘクタールの植林地にヤエヤマヒルギとモクマオウを植林しました。2020年9月に植えたマングローブの生存率は約60%です。
ジャワ島中央部北岸のペマランでは、12ヘクタールの植林地にヤエヤマヒルギを植えました。このうち約85%のマングローブが、生育を続けています。
また、同じくジャワ島中央部北岸のジェパラでは、11ヘクタールの植林地にヤエヤマヒルギを植えました。植林後の2021年2~3月ごろに発生した高波の影響で、植林地のマングローブと土壌が流されましたが、設置していた竹製防波堤のおかげで、生存率を約70%に維持できました。


順調に生育しているヒルギダマシ


昨年に植えたマングローブの様子


植林から7カ月後のヤエヤマヒルギ

植林地の様子

インドラマユでは、マングローブの植林育成と水産養殖を組み合わせた「シルボフィッシャリー」に取り組みました。中央にマングローブを植えた養殖池を3つ作り、そこでエビ・カニ・ミルクフィッシュを養殖しています。最初の1カ月だけエサが必要ですが、以降は自然に繁殖します。養殖開始から5カ月で、エビ170㎏、カニ30kg、ミルクフィッシュ140㎏、その他魚介類8.5㎏を収穫することができました。
ジャワ島中央部北岸のダマックでは、地域のエコツーリズム推進を目的とした遊歩道を建設しました。近隣の小学校では環境教育目的に利用しています。なお、遊歩道の清掃は、この学校の児童たちが実施しています。また、ジャワ島中央部北岸のパティでも、同様の目的で遊歩道を建設しました。
ジャワ島中央部北岸のブレベスでは、2015年の植林地に、辺りを一望できる15mの展望台(収容可能人数10人)を建設しました。さまざまな調査研究や他植林サイトとの比較に基づいて、地域の環境保全を持続的に進めていくことが目的です。
マドゥラ島南岸のパメカサンでは、マングローブ養蜂に取り組んでいます。トウヨウミツバチを活用した養蜂は、ハチミツ収穫のほか、マングローブの受粉プロセスを後押しする役割も担っています。


マングローブエコシステム&保全国際デーを記念して、300本のマングローブを植林


維持管理されているマングローブ遊歩道


養蜂活動を知らせる看板とミツバチの巣箱10個

今後の活動予定

2021年度も、今年と同様にインドネシア国内の7つの地域で、合わせて80ヘクタールの植林地に、マングローブを植える予定です。また、引き続き各地域で保全活動も行っていきます。