Indonesia1万7,500を超える島々から成るインドネシアにおいては、海岸線の浸食を受けやすいジャワ島北部の沿岸部で植林活動を行っています。これまでの植林活動により、マングローブの林は広がっています。今後は育ててきたマングローブを村人たちが守り育てていく保全活動にも力を入れていきます。

マングローブ植林活動レポート

インドネシアでは1999年よりNGOオイスカが地元の自治体や住民のみなさんと連携しながらマングローブ植林活動を進めてきました。劣化するマングローブ林を再生し、海岸浸食から人々の生活を守ることを主な目的としています。

マングローブ植林活動状況

2018年度の活動は8つの地域で実施しました。ジャワ島の西ジャワ州にあるインドラマユでは、ヤエヤマヒルギやヒルギダマシなどの植林を行いました。また、これまでに植えたマングローブが、周囲の三角州に堆積した土砂に自然活着し、マングローブ林が広がっています。
中部ジャワ州のブレベスにあるKaliwingi村でも、ヤエヤマヒルギを植えました。この村での植林は、63ヘクタール、本数14万1,000本にもおよび、立派な森ができつつあります。
同じく中部ジャワ州のペマランにあるMojo村では、7列から10列ごとにボートの通る水路約5mの間隔をあけて、ヤエヤマヒルギを植えました。


植林して5カ月経過したヤエヤマヒルギ


植林から3年で立派な森林に成長しました


竹の支柱のそばに胎生種子を植林します

植林地の様子

中部ジャワ州のダマックにあるBedono村とTimbulsloko村では、マングローブが災害軽減に貢献しています。以前から海岸浸食があり、多くの家族が海に沈むことを恐れて移住していたそうです。しかし、マングローブの森が形成されるにつれて、多くの家族が移住の考えをやめるようになりました。これはマングローブの存在が住民に安全・安心感を与えられるようになったからだといえるでしょう。
マドゥラ島にある東ジャワ州パメカサンでは、採集できるマテ貝の量も大きさも増えました。マングローブ植林プロジェクトの開始当初は、棲息しているマテ貝の数は少なく、サイズも小さいものばかりでした。しかし、マングローブの成長とともにマテ貝の量が増え、サイズも2倍ほど大きくなったのです。現在では、周辺の村からも採集者がやってくるようになりました。
中部ジャワ州のパティでは、マングローブ植林プロジェクトがスタートしてから10年がたち、住民たちが自らマングローブを保全しようとする意識が高まっています。マングローブにとって良くない行為を見つけると、直ちに注意すると同時にマングローブの大切さを説明する習慣ができています。


Timbulsloko村の沿岸での植林の様子


周囲の沿岸で、さまざまな貝が採集できるように


マングローブ林へのゴミ捨てを注意する看板を作成

今後の活動予定

長い間ジャワ島中部の北岸では強風と高波が続いています。植林地も影響を受ける中、多くのマングローブが残っています。今後も影響を受けた植林地の補植を続ける予定です。