Philippineフィリピン・ルソン島は、外洋に面していて巨大な波と高潮の影響を受けやすい地形です。植林地ホセ・パンガニバンでは、かつて金・銅・鉄などの鉱山により栄えましたが、岩盤採掘により、川や沿岸の海に汚染土壌が流出、蓄積し環境に悪影響を与えています。土壌流出や自然災害による被害から人々とその生活を守る意味で重要なプロジェクトです。

マングローブ植林活動レポート

フィリピンでは、1999年よりNGOオイスカが中心となり、地元住民のグループCAMADAほかとともにマングローブ植林活動を実施しています。高潮などの自然災害から人々を守ることを目的としています。

マングローブ植林活動状況

2018年度は、前年に引き続き、ルソン島南部の北カマリネス州、ホセ・パンガニバン町で、25ヘクタールの植林地にマングローブを植えました。


2018年度に植林したマングローブの様子


2018年度に植林したマングローブの様子


胎生種子はこのようなマングローブから採集します

植林地の様子

2014年から植林プロジェクトを開始したホセ・パンガニバン町のサンタクルーズ村では、マングローブを植えた面積が200ヘクタールとなりました。そのうちの約80%が生育を続けています。この村は台風の通り道のため、プロジェクトの開始前は3mもの高波が押し寄せることもありました。今では、マングローブが自然の防波堤として機能し始めたおかげで、そうした高波の被害を受けていません。
また、マングローブが増えるにつれて、カキやカニの漁が盛んになっています。一般の住民にも持続可能な漁業・採集活動の活発化は、村に経済的で社会的な効果をもたらしています。
この村での植林プロジェクトは終了しますが、その後も村が自らの力でマングローブを保全していくため、村として永続的にマングローブを保全していくことを目的とした条例を制定しました。この条例を2019年度中に、実行に移せるよう準備を進めています。


2017年度に植林したマングローブの様子


2016年度に植林したマングローブの様子


2014年度に植林したマングローブの様子

今後の活動予定

次期のプロジェクトはケソン州にあるカグバレット島に決まりました。フィリピン政府が推進中の緑化プロジェクトを管轄する、天然環境資源省の協力を得て実施します。カグバレット島の植林予定地は太平洋に面しているため、植林活動は容易ではありませんが、島の人々はもちろん、ウミガメやジュゴンなどの絶滅危惧種を守るためにチャレンジする予定です。