Vietnamベトナムでのマングローブ植林プロジェクトは18年経過し、大きなマングローブ林が広がっています。今後は防災効果が期待される沿岸部などに植林をおこなうため、適正な樹種を見極めるための試験植林や、劣化した植林地の再生などの保全活動にも力を入れることにしています。

マングローブ植林活動レポート

植林したマングローブの様子

ドンズイ村 ヤエヤマヒルギ

ドンズイ村 ヤエヤマヒルギ

ドンズイ村 ヤエヤマヒルギ

ドンズイ村 ヤエヤマヒルギ

ドンズイ村 ヤエヤマヒルギ

ベトナムでは、1999年からNGO「マングローブ植林行動計画(アクトマン)」が、MERD(ベトナム国家大学マングローブ生態系研究センター)および、現地の住民のみなさんとともに、マングローブ植林事業を実施しています。伐採を前提とした木材生産ではなく、防災林や環境林など沿岸部の保護林の造成を主な目標としています。これにより生態系が回復し、地域住民は恩恵を受けることができます。

マングローブ植林活動状況

2017年度は前年度に引き続き、ベトナム北部にあるクアンニン省ハイハー郡クアンフォン村で、海岸堤防前の地盤高が高い干潟15ヘクタールに、ヤエヤマヒルギを植えました。植林から1カ月後の、2017年9月の現地調査ではまだ未発芽でしたが、前年同様9割以上が生育していました。2018年4月の時点では、8枚ほどの葉を付けているマングローブが多く見られるようになりました。
また、クアンニン省ティエンイエン郡ドンズイ村の干潟は、海水塩分濃度がやや高いため、従来のメヒルギ種子を直接植えるのは難しいとされていました。そこで、ベニマヤプシキの2年生鉢苗を試験的に植えました。植栽樹種は寒さに弱いにもかかわらず、数十株が葉を付けるまでに成長しました。ただ、今後は耐寒性があり高い塩分濃度にも強い、ヒルギダマシの2年生鉢苗を試験的に植える計画です。


クアンフォン村で植えられたヤエヤマヒルギの8カ月後の様子


ドンズイ村で試験的に植えられたベニマヤプシキ


2014年に植えられたメヒルギから花芽が見られた

植林地の様子

次期植林活動に向けて、低めの地盤高と高塩分濃度の海水に強いヒルギダマシの育苗がおこなわれています。ヒルギダマシは、ベトナム北部ではあまり植栽や育苗されない樹種です。しかし、波風の影響が強い干潟、特に海水域での植栽に向けて、重要な樹種になると期待されています。
2016年9月にクアンニン省ハイハー郡で採種されたヒルギダマシの種子が、ハイフォン市のティエンラン郡の苗木生産業者によって鉢苗に育苗されています。これらは、ティエンイエン郡ドンズイ村に植栽する予定です。


タインホア省ハウロック郡ダーロック村で干潟の獲物を集める住民


干潟で収穫した天然のエビ


マングローブに貼り付いた巻き貝を茹でた料理

今後の活動予定

2018年度は、クアンニン省ハイハー郡クアンフォン村の植林地15ヘクタールに、ヤエヤマヒルギを植える予定です。また、ベトナム北部クアンニン省ティエンイエン郡ドンズイ村と、ベトナム南部ソクチャン省チャンデー郡の2カ所で、保全活動を実施する予定です。