Vietnamベトナムでのマングローブ植林プロジェクトは19年が経過し、大きなマングローブ林が広がっています。今後は防災効果が期待される沿岸部などに植林を行うため、適正な樹種を見極めるための試験植林や、劣化した植林地の再生などの保全活動にも力を入れることにしています。

マングローブ植林活動レポート

ベトナムでは、1999年からNGO「マングローブ植林行動計画(アクトマン)」が、MERD(ベトナム国家大学マングローブ生態系研究センター)および、現地の住民のみなさんとともに、マングローブ植林事業を実施しています。伐採を前提とした木材生産ではなく、防災林や環境林など沿岸部の保護林の造成を主な目標としています。これにより生態系が回復し、地域住民は恩恵を受けることができます。

マングローブ植林活動状況

2018年度は引き続き、ベトナム北部にあるクアンニン省ハイハー郡クアンフォン村において、海岸堤防前の干潟15ヘクタールに、ヤエヤマヒルギを植えました。この地での植林には、水田地帯を守る海岸堤防の保護と、生態系の修復という目的があります。植林から間もない、2018年9月の現地調査ではまだ発芽していませんでしたが、前年同様9割以上が発芽し、8割以上が順調に生育しています。
また、同じクアンニン省のティエンイエン郡にあるドンズイ村では、ヒルギダマシ鉢苗の移植試験を行いました。2016年にハイハー郡のマングローブから得た種を、2年間生育して鉢苗にしてから植えたのです。結果を比較するため、併せてメヒルギやヤエヤマヒルギの鉢苗も植えました。
ベトナム南部にあるソクチャン省チャンデー郡チュンビン村においても、ベニマヤプシキ鉢苗の試験植林を実施。苗床から自動車と小舟で植林地まで運搬した鉢苗を、5ヘクタールにわたって植えました。


クアンフォン村で植えられたヤエヤマヒルギの8カ月後の様子


ドンズイ村で試験的に植えられたマングローブ


チュンビン村で試験的に植えられたベニマヤプシキ

植林地の様子

2018年9月にドンズイ村で、村の人民委員会、省と郡の赤十字社、MERD、村人の協力のもと、東京海上日動の社員がマングローブの植林を行いました。
また2019年1月には、同じくドンズイ村で、三菱総合研究所による現地調査が行われました。この調査では、村人から干潟での漁労、収穫した魚介類の売買、農地への塩水侵入などについてヒアリングしました。


2018年9月ドンズイ村での植林活動の参加者


植林活動から7カ月後のヤエヤマヒルギ


現地調査団によるヒアリングの様子

今後の活動予定

2019年度は、クアンニン省ティエンイエン郡ドンズイ村にあるエビ養殖が放棄された池の跡地で、メヒルギを30ヘクタールにわたって植える予定です。また、次年度の植林活動に向けた準備も進めます。