バングラデシュ

バングラデシュはベンガル湾に形成されたデルタ地帯にある国です。頻繁に発生する洪水、サイクロン、竜巻による森林破壊、土壌劣化、侵食被害に悩まされています。

マングローブ植林活動レポート

植林したマングローブの様子

バングラデシュでは、2011年度からNGOオイスカがマングローブ植林活動を進めています。バングラデシュでは避けることができないサイクロンの災害被害を減らす対策として、マングローブ植林が現地自治体やそこに住む方々から熱望されています。

  • 2021年度の植林面積 24.9ヘクタール
  • 累積植林面積 260ヘクタール

マングローブ植林活動状況

2021年9月、コロナ禍による制限が解除されて国内の移動が可能になったことから、本年度の植林活動を開始しました。

バングラデシュ南東部のコックスバザール県モヘシカリ郡では、広大な干潟を植林用地として確保できました。そのうち17ヘクタールの植林地に、7万3,948本のマングローブを植えました。この場所は、干潟の土壌が安定している上、直後にサイクロンも発生しなかったことから、マングローブの生存率は約80%と、良好な状態を維持しています。

バングラデシュ南西部のクルナ県ダコッペでは、Rupsa川沿いにあるBajua村の河岸で植林活動を行いました。村の関係者や環境保全NPOなどを招待して、7.9ヘクタールの植林地に3万3,330本のマングローブを植林しました。

植林直後のマングローブの苗

活動直後の植林地の様子

クルナ県ダコッペで植えたマングローブの様子

植林地の様子

マングローブ植林の必要性が高いことは浸透しつつあり、政府や住民は積極的に協力してくれる環境にあります。また、近年は、マングローブの植林活動の実施を希望する団体が増えています。

モヘシカリ郡ホアナクでの植林活動に参加した子どもたち

クルナ県ダコッペで、政府関係者などを交えて実施した記念植樹