フィジー

フィジーは300余の火山島と珊瑚礁からなる共和国です。植林を行っているビティレブ島では、波や潮流による海岸侵食、サイクロンやハリケーンなどの被害を受けやすい場所です。

マングローブ植林活動レポート

植林したマングローブの様子

フィジーでは、2004年度よりNGO「オイスカ」により、マングローブ植林活動を進めています。波の力が強く、土壌の浸食や高波による被害が多いため、その被害を軽くすることを目的としてマングローブを植林しています。マングローブを植えた場所は、土砂が堆積して地盤が強くなっており、今後少しずつ災害への抵抗力が高まることが期待されます。

  • 2024年度の植林面積 0.8ヘクタール
  • 累積植林面積 81.2ヘクタール

マングローブ植林活動状況

ラ県ヴェイドララ村では、子どもたちや村の青年たちが中心となり、2,000本のマングローブの胎生種子を植林しました。近年は気候変動の影響を受けて、干潮時間が短くなったと感じていますが、今回の作業は順調に進み、干潮の間に活動を終えることができました。

バ県ヴァトゥタヴイ村では、2,300本のマングローブを植林しました。この村の植林地は他の地域とは異なり、岩場での植林となります。そのため、胎生種子ではなく、育苗場で育てた苗木を使用しました。穴を開ける手間はあるものの、根が張れば風や波の影響を受けにくいため、この植林サイトが順調に成長することを期待しています。

女性や子どもたちが参加したナオゾバウ村での植林活動の様子

地元の子どもたちが参加したヴェイドゥララ村での植林活動の様子

地元の学生たちが参加したヴァトゥタヴイ村での植林活動の様子

植林地の様子

青年スポーツ省から配属されたバ県の担当者が、マングローブ植林活動に理解を示し、植林活動に参加をしています。今後は現地の自治体等と、植林だけではなく、植林地のモニタリングや現地への環境教育などの活動で連携することで、より地域住民のマングローブ植林に対する理解を深められると考えています。

2017年にナオゾバウ村で植えたマングローブの様子

2022年にヴェイドゥララ村で植えたマングローブの様子

2023年にサイオコ村で植えたマングローブの様子

今後の活動予定

次年度は、育苗場や植林地の管理を行いつつ、マングローブの植林活動を実施していきます。