フィリピン

フィリピン・ルソン島は、外洋に面していて巨大な波と高潮の影響を受けやすい地形です。植林地ホセ・パンガニバンでは、かつて金・銅・鉄などの鉱山により栄えましたが、岩盤採掘により、川や沿岸の海に汚染土壌が流出、蓄積し環境に悪影響を与えています。土壌流出や自然災害による被害から人々とその生活を守る意味で重要なプロジェクトです。

マングローブ植林活動レポート

植林したマングローブの様子

フィリピンでは、1999年よりNGOオイスカが中心となり、マングローブ植林活動を実施しています。高潮などの自然災害から人々を守ることを目的としています。

  • 2021年度の植林面積 8ヘクタール
  • 累積植林面積 994ヘクタール

マングローブ植林活動状況

新型コロナウイルスの影響による移動制限の合間を縫って、2021年8月、ルソン島東部のカグバレット島にある、8ヘクタールの植林地に2万本のマングローブを植えました。

植林地への波の影響はほとんどないことから、2m×2mの間隔でマングローブの胎生種子を直植えしました。

胎生種子を採集している様子

現地メンバーによる植林の様子

植林活動のデモンストレーションの様子

植林地の様子

2022年3月7日~8日には天然環境資源省との共催で、サンフランシスコ町で対象となっている村の関係者を招き、マングローブの再生と育苗に関する研修セミナーを実施しました。参加者に対し、苗の採集、ポットへの土入れ等、育苗について指導を行いました。

研修セミナーで育苗について学ぶ参加者

研修セミナーへの参加者

研修セミナー参加者の集合写真