フィジー

フィジーは300余の火山島と珊瑚礁からなる共和国です。植林を行っているビティレブ島では、波や潮流による海岸侵食、サイクロンやハリケーンなどの被害を受けやすい場所です。

マングローブ植林活動レポート

フィジーでは、2004年度よりNGOオイスカにより、マングローブ植林活動を進めています。植林地では波の力が強く、土壌の浸食や高波による被害が多いため、その被害を軽くすることが目的です。マングローブを植えた場所は、土砂が堆積して地盤が強くなっており、少しずつ災害への抵抗力が高まることが期待されます。

  • 2019年度の植林面積 0.7ヘクタール
  • 累積植林面積 77.7ヘクタール

マングローブ植林活動状況

ビティレブ島北東部にあるラ県のサイオコ村とナオゾバウ村で、5710本のマングローブを植林しました。また、ビティレブ島南岸に広がるコーラルコーストエリアのヤンドゥア、ベンガ、ナタンドラの3カ所で、2900本のマングローブを植えました。

特にナタンドラでは、近隣にあるインターコンチネンタルホテルと連携して、世界各国から集まったLenovoの職員とともに、植林活動を行いました。

サイオコ村でのマングローブ植林の様子

ナオゾバウ村に植林されたマングローブ

世界各国のLenovo職員が、植林活動に参加しました

植林地の様子

ラ県のサイオコ村では2019年9月、新しい電柱の設置と合わせてマングローブの植林を行ったところ、30人の村人が参加してくれました。これだけ多くの参加者が集まるのは珍しく、多くの村人にマングローブ植林の大切さを理解してもらえる良い機会になりました。

ヤンドゥアでは、約20年前にマングローブを伐採してしまったことで、ずっとイワシを見られなくなっていました。しかし、2018年11月に引き続き、2019年4月にもマングローブを植林したことで、再びイワシを捕獲することができたそうです。

多くの村人が参加したサイオコ村の植林活動

ボートにマングローブ苗を積み込む様子

植林を行うヤンドゥアの人たち