貨物・運送の保険とは
貨物・運送の保険の概要
四方を海で囲まれたわが国においては、年間百兆円を上回るさまざまな貿易貨物が船や航空機で世界中の国々からはるばると輸入されたり、輸出されています。
また、日本国内においても日々さまざまな貨物がトラックや船舶、鉄道や航空機で輸送されています。
航海中、航空・陸上輸送中においては、船舶の沈没・衝突・座礁、航空機の墜落や火災、トラック等の輸送用具の衝突、火災等といった大事故から、航海中における船倉内への海水・雨水の浸入、また荷崩れ、積込・荷卸時の貨物の破損や盗難等の貨物を取り巻くさまざまなリスクがあります。また、航海・輸送中だけでなく、輸送に伴う保管中においても貨物は火災や盗難等のさまざまなリスクにさらされています。
このように輸送中・保管中における貨物のさまざまなリスクによる損害をカバーし、貿易や物流を営まれるみなさまの事業の安全と安定を確保する保険が貨物保険です。
貨物・運送の保険の種類
貨物・運送の保険は、貨物が輸送される場所により以下の3つに分類されます。
1つめは、国際間を輸送される貨物を対象とする「外航貨物海上保険」です。
国際貿易において商取引を円滑・安全に行う機能として、輸送・金融・保険という枠組みがありますが、この中において、「外航貨物海上保険」は、必要不可欠な制度となっています。
2つめは、日本国内を船舶輸送される貨物を対象とする「内航貨物海上保険」です。
3つめは、日本国内を陸上・航空輸送される貨物を対象とする「運送保険」です。
8000-AN02-10001-2010年5月作成