ニュース&トピックス TOKIO MARINE Topics

貨物や船舶に関わる最新の物流情報をお届けします。

2016年

No.7(2017年2月) 海賊問題の現状

今回のTopicsでは、国際商業会議所(ICC)の国際海事局(IMB)が発行した「2016 Annual Report」(2017年1月10日公開)をもとに、世界の海賊問題の現状をご紹介させていただきます。

No.6(2016年9月) 水先人の責任 - 各国法制度の紹介 -

今回のTopicsでは、水先人の責任に関する、主要国の法制度について紹介します。
通航量が多く、危険の高い水域では、その水域の特徴を熟知した水先人が実際に船舶に乗り込み、安全航行のために船長を支援します。水先人は古代ギリシャ・ローマ時代からその存在が記録されており、古くから航海において不可欠な役割を担ってきました。船舶が大型化し、より迅速な航海が求められる今日では、水先人の役割は更に重要になっています。
しかしながら、世界各地で水先人乗船中の海難事故が多発していることも事実です。多くの港では、例えば大型船の入出港の場合など、危険が高まる局面において水先人の乗船が強制されていることもあり、水先人乗船中の事故は減っていません。国際P&Iグループの調査では、水先人の過失に起因する賠償責任の損害額US$100,000以上の事故は、1999年から2004年の5年間で約260件発生し、それらの平均保険金支払額は約US$850,000に至っており、海運業界が抱える深刻な問題の一つとなっています。水先人への賠償請求が船主にとって大きな関心事となりますが、一般に、水先人の過失により事故が発生しても、法律や水先契約により水先人が保護される傾向が強いようです。
以下では、水先人と水先業務を管理する当局・団体の責任に関する主要国の法制度の概略を紹介します。

No.5(2016年6月) 北極海航行と船舶保険

地球温暖化現象によって夏季の北極海における氷の融解が加速して、船舶の航行可能性が高まっていることから、北極海を商船の定期航路や北極圏で産出される資源の輸送航路として、商業利用する動きが生じてきています。そこで、今回は「北極海航行と船舶保険」をテーマに、北極海を航行する際の船舶のリスクなどについてお知らせします。

No.4(2016年4月) サイバーリスクと船舶保険(1)

世界的に様々な業界でサイバーリスクの脅威とそのリスクへの対応が課題となっています。海運業界もその例外ではなく、海外とのメール交信における「なりすまし」や内容改ざんによる海外送金の詐取などの被害例が報告されています。
船舶自体もサイバーリスクに晒されており、サイバー攻撃による航行機器の故障や、それを原因とする海難事故などが想定されます。海運業界ではこのようなリスクへの対応に向けて、BIMCOが他の主要な国際海運関係団体とともに「船内におけるサイバーセキュリティに関するガイドライン」を2016年1月4日に発表しました。また、IUMIも、保険者の立場からBIMCOのガイドライン作成に協力してきたほか、昨年10月にベルリンで開催された総会では、サイバーリスクに関するワークショップを行いました。
今回は海運業界におけるサイバーリスクと、IUMIベルリン総会のサイバーリスクに関するワークショップについて、次回は船舶保険におけるサイバーリスクの取扱についてお知らせします。


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